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スポーツシートの名門が開発!トラック専用シート「ZAOU」に注目
トラックドライバーは身体への負担も少なくありません。特に長距離のドライブでは、長い時間を同じ姿勢で過ごさなければいけないため、腰痛や肩凝りといった症状は、職業病といっても過言ではありません。とはいえドライバーの健康管理は、事故防止や職場環境改善の観点からも非常に重要。できることなら体の負担は減らしていきたいものですよね。
そこで今回は、スポーツシートメーカーのブリッドが、トラックドライバーの負担を軽減するために開発したトラック専用シート「ZAOU」シリーズをご紹介します。
ブリッドは、愛媛県東海村に本社を置くスポーツシートメーカー。1981年の創業以来37年間、自動車レース用のシートを作り続けています。同社の名を冠した「BRIDE」は多くの一流レーサーに愛用され、これまで様々なレースを勝ち抜いてきました。同分野では国内トップ、世界でも五指に入るメーカーです。
「ZAOU」は、モータースポーツ分野で華々しい活躍を収めてきたブリッドが、そのノウハウを活かし、「運送業界にもより快適な運転環境を」というコンセプトで開発したトラック専用シートです。
開発チームは長時間の運転や頻繁な乗降動作など、トラックドライバーならではの業務スタイルに着目。負担を少しでも軽減するため、フラットな座面や、身体を包み込む形状の背もたれなど、ドライバーの負担を軽減するための工夫が随所に詰め込まれてデザインになっています。長距離ドライバーの場合は、別売のアームレストを装着することで、負担軽減の効果を一層強く実感できるはず。
スポーティーなデザインも見掛け倒しではなく、乗降時に擦れやすいサイド部分には耐久力の高いカーボン調のPVC(ポリ塩化ビニル)を採用。このあたりは過酷な耐久レースにも対応するスポーツシートメーカーならではのポイントといえるでしょう
また小型トラックから大型トラックまで、国内トラックメーカーの多くの車種に取り付けられる点も魅力。純正シート下部にあるサス機構や座面の角度調整機構を流用することで装着できる車種も。
「ZAOU」の価格は10万8,000円。腰痛や肩凝りいった症状の予防と考えれば、投資する価値は充分にあるといえます。
特に腰痛はトラックドライバーにとって天敵ともいえる症状。ドライバーの腰に係る負担は長年かけて徐々に蓄積し、運転や荷役作業だけではなく、日常生活にも支障をきたします。放って置くと重症化して椎間板ヘルニアなどにも繋がりかねません。症状が酷くなってからの通院費や、働けなくなるリスクを考慮すると、10万円を超える値段も高くはないはずです。
また問題視されているドライバー不足の原因のひとつとして、身体への負担が大きいことを理由に、若い求職者が運送業を避けているという要因があります。運転席のシートという、ドライバーにかけて最も身近な作業環境を改善することは、将来的なドライバー不足の解消にも繋がることでしょう。
「このごろ腰痛が気になる」というドライバーさんや、従業員の健康状態や、ドライバー不足を改善したい事業者の方は、この機会に「ZAOU」をはじめとする、車内環境への投資を検討してみてはどうでしょうか。
文/BUY THE WAY lnc.
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