HOME > ドライブワーク通信 > 健康起因事故を予防する「あなたのためのトラックドライバーセルフケアチェックノート」
ドライブワーク通信
健康起因事故を予防する「あなたのためのトラックドライバーセルフケアチェックノート」
心身の健康はどんな仕事をするひとにとっても何よりの資本ですが、トラックドライバーにとっては特に重要です。健康上の問題は重大な交通事故の原因に繋がりやすいためです。事業用のトラックが事故を起こしてしまうと、その影響範囲は一般車両の比ではありません。
たった一件の交通事故が起きるだけで、ドライバーや事故相手の命はもちろんのこと、事業所やそこに勤める同僚、さらにはその家族の人生までが危険にさらされます。決してドライバー自身だけの問題ではないと理解した上で、家族や事業所、取引先、業界全体が一枚岩となり、ドライバーの健康をしっかりと守っていく必要があります。
健康管理をする上で大切なのは規則正しい生活習慣ですが、一方でトラックドライバーは勤務時間や生活習慣が不規則になりやすい職業でもあります。混雑や悪天候などで道路状況の悪い日には思わぬ長時間労働になる場面にもしばしば遭遇しますし、長距離ドライバーの多くは夜間に運転をします。
健康であることの重要度が高い上に、健康管理が他の職業と比較して難しいトラックドライバーだからこそ、周囲のサポートがいっそう大切になります。

全日本トラック協会では、ドライバーの健康をサポートするために、「あなたのためのトラックドライバーセルフケアチェックノート」を発行しています。
当ノートでは血圧・睡眠・食事の3点に特に重きを置き、記録することで、健康状態や生活習慣の把握を容易にしてくれます。
睡眠不足が健康維持や仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼすことは誰でも知っています。しかし忙しい時ほどおろそかにしがちなのが睡眠でもあります。特に居眠り運転が原因の自己は深夜~早朝の時間帯に非常に増えるため、夜間に運転を行うドライバーはいっそう注意して睡眠を取る必要があります。また睡眠が不足した状態で勤務を続けていると、脳疾患・心臓疾患・高血圧症・高脂血症・糖尿病・精神疾患にもかかりやすくなります。
睡眠時間を長く取れない場合も、眠りの質を上げることで睡眠不足を解消することができます。湯船にゆっくり使って身体をリラックスさせる、眠る前にスマートフォンを使用しないなど、少し習慣を変えるだけで睡眠の質は大きく向上します。
もちろん食生活も健康な体調を維持する上では非常に大切です。中でも朝食は最も重要です。忙しいと朝食を抜いてしまう人は少なくありませんが、しっかり食べるようにしましょう。濃い味のものや脂っこいものを避け、野菜や果物を多く食べられればいっそう理想的です。
毎日3食摂れるのならばいちばん良いのですが、難しい場合は、1回ごとの食事の量を減らし、2~3時間ごとに少しずつの量を取るようにすると良いでしょう。逆に1日に2食しか食べられないからといって、1回あたりの食事の量を増やすと、日中の眠気や肥満の原因となります。
「あなたのためのトラックドライバーセルフケアチェックノート」は、ドライバー自身だけではなく、管理者と共有して運用することを想定されています。関係者全体がドライバーの健康管理にしっかりと関わり、健康起因事故を減らしていきましょう。
文/BUY THE WAY lnc.
-
消費者庁、EC事業者に対し「送料無料」の表示の見直しを要求
2023年12月19日、消費者庁 はEC事業者などに対し、「送料無料」表示の自主的な見直しを求める旨を発表しました。この要求の背景にあるのが、背景には、2024年4月以降に起こるとされている「物流の2024年問題」です。 -
引越事業者優良認定制度(引越安心マーク)とは?概要と取得の手順を紹介
「消費者に選ばれる引越事業者でありたい」「引越作業の質の高さをアピールしたい」引越事業者のなかには、上記のような悩みをお持ちの引越事業者の方もいるのではないでしょうか。多くの消費者は、できるかぎり信頼のおける引越し業者に依頼したいと考えるものです。そこで効果的なのが、「引越事業者優良認定制度(引越安心マーク)」の取得です。全日本トラック協会(全ト協)による認定制度なので、取得すれば客観的に引越作業の質の高さをアピールすることができます。本記事では、引越安心マークの概要と、取得手順について解説します。取得を検討している方は、ぜひ参考にしてください 。 -
事業用自動車総合安全プラン2025」達成に向けた、全日本トラック協会の取組状況が公表
令和5年11月17日、「事業用自動車総合安全プラン2025」達成に向けた全日本トラック協会の取組状況 が発表されました。本記事では、国土交通省が掲げる「事業用自動車総合安全プラン2025」と、その達成のために全日本トラック協会が定めた「トラック事業における総合安全プラン2025」の概要と現状について、それぞれ解説します。 -
「配達NAVITIME」が宅配トラックにも対応
2023年12月7日、株式会社ナビタイムジャパンの提供するスマートフォンアプリ「配達NAVITIME」は、宅配トラック(普通貨物自動車・準中型貨物自動車)に対応しました。同アプリでは、ユーザーが登録した車両情報に基づいた最適なルート案内や、規制情報の受信などが可能です。本記事では、配達NAVITIMEの、宅配トラックに関連する主な機能と、料金体系について解説していきます。 -
過積載防止の啓発活動が各地で実施
過積載防止を啓発する運動が各地で行われています。令和5年10月24日には、広島県運輸支局 や広島県警などが参加する広島過積載防止対策会議によって過積載違反車両の取締強化や、啓発活動が実施されました。また、鹿児島過積載防止対策連絡会議では10月1~31日に「過積載絶滅運動 」を実施、四国4県 では11月1日~30日が「過積載防止強化月間」に定められています。本記事では、過積載の危険性について改めて振り返ったうえで、違反した場合の罰則についても紹介していきます 。
業務前の点呼時など、毎日決まった時間に血圧を測ることで、健康状態の目安とすることができます。また普段より血圧の高い日には、より注意深い運転を意識することで、健康状態に起因する不注意や事故を減らすことができるようになります。
注意が必要な血圧の目安としては高い方の血圧が140mmHg以上、あるいは低い方の血圧が90mmHg以上になっている場合です。血圧が高い旨を運行管理者に伝え、こまめに休憩を取るなどの対策を取るようにしましょう。