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2019年の交通事故統計分析結果が発表 死者数・事故件数は減少、飲酒運転対策に課題
全日本トラック協会は2019年の交通事故統計分析結果を発表しました。
対象は事業用貨物自動車(軽を除く)が第1当事者となった死亡事故です。
2017年に改定した「トラック事業における総合安全プラン2020(以下プラン2020)」では、以下の3項目を最終目標年である2020年に達成することを目標に掲げています。
1.事業用トラックを第1当事者とする死者数を200人以下にする。
2.人身事故件数を12500件以下にする。
3.飲酒運転を0にする。
今回発表された2019年の統計では、死者数は245人で、前年から15人の減少となりました。
人身事故件数は11629件と、こちらも前年と比べ1799件の減少。プラン2020の目標を早くも下回る結果になりました。
一方で飲酒運転については96件あり、前年から14件の増加となっています。飲酒運転による交通事故も8件増え、目標達成には程遠いのが現状。対策に向けたよりいっそうの取り組みが強く求められます。
2019年の傾向では、死亡事故件数239件のうち、車両相互の事故が109件と半数近くを占めます。車両区分別で見ると、大型は左折時衝突が22件と突出して多く、中型・準中型ではいずれも追突が半数以上でした。
人対車の事故も105件あり、横断中の事故が多く発生しました。横断中の事故のうち準中型・普通では横断歩道で多く、大型・中型では横断歩道以外が多いという結果になっています。
また車両単独での事故は24件でした。
死亡事故件数239件のうち、交差点で起こったものは88件、中でも対歩行者・対自転車が74件を占めました。
74件中、左折時に起きたものは26件あり、うち22件は大型車による対自転車の事故でした。一方で右折時に起きたものは19件あり、うち17件は対歩行者のものでした。直進時に起きたものは29件で、対歩行者が20件、対自転車が9件という内訳でした。
2019年に発生した死亡事故のうち、最も多いのは大阪府の18件でした。次いで千葉県の16件、埼玉県と神奈川県がそれぞれ15件、愛知県では13件、東京都では12件でした。大都市圏ほど事故発生件数が多い傾向にあります。
前年との比較では岡山県が7件と最も増加しており、次いで神奈川県と香川県の5件増、石川県の4件増となっています。
逆に最も減らしたのは静岡県で9件の減少。埼玉県では死亡事故件数が15件と多いですが、全国で最も多い22件だった昨年からは7件減らしています。
死亡事故が0だったのは青森県、富山県、沖縄県の3件。特に沖縄県は2年連続での0件となっています。
文/BUY THE WAY lnc.
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